コメント頂きました

◆ 三宅久之(政治評論家)

観終わって、気付いたら、少し涙ぐんでいた。私たち夫婦も83と81、結婚56年。私は心肺機能が衰え、妻は物忘れが進む。老いは人間に例外を作ってくれないが私も妻もつれあいに優しくなった。いたわり合って終末を迎えるしかない。ただ、男の子ばかりの私たちにはしっかり者の娘さんの存在がうらやましかった。

 

◆ 鈴木砂羽(女優)

自分が八十余になった時に、こんな風に静かに冷静に、そして強く生きることが出来るだろうか。その深淵は推し量れず想像する他ないが、いつの日か見るであろう最期の回想録を見せてもらった気がする。

 

◆ 森達也(「A」・「A2」映画監督・ドキュメンタリー作家)

タイトルは幸せな時間。ということは、幸せではない時間もあるということ。命に終わりがあるかぎり、人は幸せな時間を思いだしながら、幸せではない時間を過ごさねばならないのだろうか。切ない。でも美しい。 

 

◆ 熊澤尚人(「おと・な・り」「君に届け」「ニライカナイからの手紙」映画監督)

つないでいた手を両手に変えて握るバアちゃんの姿が心に残る。ジイちゃんとバアちゃんのたしかな瞬間が・・・

 

轟夕起夫(文筆稼業)

そうか。こういう形の“ラブストーリー”も、在るんだなぁ~。そのことは、ぜひ知っておいたほうがいい。夢見るばかりが“ラブストーリー”じゃあない。この老カップルの深い皺のひとつひとつに、愛の、物語が、しかと刻まれている。

 

◆ 原田大二郎 (俳優・大学教授)

人生の終幕を迎えるのは、人それぞれですね。そしてそれは、誰にも訪れる、人生最後の祭りでもあります。静かに流れる時間の中で、おじいちゃん、おばあちゃんが、淡々と生を受け止め、時を受け入れていく様子に感銘を受けました。飽きない、長くない、素敵な作品です。

 

佐藤真樹(漫画家)

最初は観るのが辛かった。とても身近な事なので。でも今は、静かな余韻の中にいる。過ぎ行く時間を穏やかに見つめるカメラ。50年の繋がりを。添い遂げた夫婦がたどり着く境地を。その二人を見守り介護が出来る家族もまた「幸せな時間」の中にいるのでは

 

◆ ヴィヴィアン佐藤(美術家・ドラァククイーン)  

最初はこのような結末の映画を撮るつもりもなかったであろう作者の感情が、映画自体に映り(移り)こんでいる。ドキュメンタリーとは事象や事実をただ切り取ることだけではなく、作者自身の記録映画でもある。この映画は鏡の様に作者自身が投影されている。

 

◆ 橋本佳子(ドキュメンタリージャパン プロデューサー) 

老い、記憶、別れ、幸福・・過ぎゆく時 大好きな映画です。  

 

 

 

~試写会・上映会から~


◆過去にさかのぼるような感覚を持って観れたのは、今までに観てきたドキュメンタリーとは違った体験です。(31歳 女性)

 

この映画を作る事ができた状況を羨ましいと思った。皆に一度観てほしい作品です。(26歳 女性)

 

自分の親、祖父母を考えました。私も今夜から家族をもっともっと大切にしよう!と決めました。(27歳 女性)

 

おばあちゃんの言葉一つ一つが推敲を重ねたセリフのようで、一瞬フィクションと思い違える程でした。(32歳 男性)

 

50年て重いんですね。自分のおばあちゃんが死んだ時を思い出して、ハンカチが必要になりました。(34歳 男性)